2012年12月18日火曜日

バレエで、太もも前部の筋肉を使いたがらない理由



よくレッスンに参加しますと、

太ももの前側を使うと足が太くなるからいけないと

言われます。

実際、その理由もありますが、

実は、そればかりではありません。

最上部の図を見てください。

太ももの前の筋肉は、

どこにつながっているでしょうか。

ぐるっと、外側に巻きつくようにして

臀部までつながっています。


ということは、腿の前の筋肉に力みがあると

股関節のまわりを、コルセットで締めたように

押さえつけることになり、

バレエにとってもっともよく使う股関節の可動域が

狭くなってしまうのです。

俗に言う ” 開かない脚”ということになります。

また、股関節を開いたポジションにすると、

ハムストリングスが、体の中心を通るセンター線と

一致します。

体幹部を通過したセンターを

ハムストリングス(2番目の図)がとらえることによって、

上半身、下半身のセンターが1本に感じられ、

安定して体をコントロールできるようになるわけなのです。


最後まで読んで下さり、ありがとうございました。m(__)m








2012年12月8日土曜日

頭のポジション

頭のポジションの決め方は

このようになります。

 
このように、目の高さが水平になるようにします。
 
 
ポイントは、あごを出さない、力を入れて無理に引かないです。
 
頭頂部の矢印が、センターラインの抜ける位置ですが
 
顎が上がると、センターラインが額よりに抜けていきますし、
 
顎に力を入れて下げますと、
 
赤い直線のラインに頭蓋骨全体が傾いてしまうので
 
センターラインが後頭部よりに
 
移動してしまいます。
 
頭部は、体全体に占める重量%が高いため、
 
センターラインを頭頂部から
 
正しく抜けるようにしておかないと
 
頭部の重さで体のアラインメント全体が崩れてしまい、
 
軸がわからなくなります。
 
実は、体のバランスを感じ取っている部分が
 
耳の中にあるので、
 
頭部をきめることは
 
大変重要です。
 
 
顎の力を抜いて、後頭部を後ろに引くと
 
いい位置に決まります。
 
トライしてみてください。
 


2012年11月28日水曜日

肩を上げても、体は引き上がらない

 
下の図をごらんください。
 
肩関節の骨格の様子です。
 
肩関節というのは、指差しマークのところ、
鎖骨の内側、喉の下のみでつながっていて
腕や肩甲骨は浮き上がっています。
 
 

 

こうした、構造があるため
肩は、自由度が高く
いろいろな方向へ動かすことができます。

ですが、体を引き上げるためには、
肩を持ち上げることは、全く意味がないことがわかります。
(肩だけ浮き上がってしまうわけです)

体の引き上げは、体幹部の筋肉で、背骨をまっすぐ立てることから
始まります。

さらに、内蔵を高くキープすると
よりセンターがしっかりした、
ボディの位置がつくれます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました(_ _)

2012年11月20日火曜日

バレエの背中

バレエを踊る時に重要なのは、

背中の使い方です。


 
 
このように、背中は筋肉が深部では縦に
 
表層部では横にはしっています。
 
 
つまり、背中の筋肉を、縦と横に張るように使うことによって、
 
背骨が安定するので
 
背骨近くを通過している
 
体幹部の軸がしっかりします。
 
腕の上部の筋肉は、肩甲骨とつながっています。
 
さらに肩甲骨は、背骨にもつながっています。
 
なので、腕を肩甲骨から意識して使うようにすると
 
背中を横に張ることもでき
 
軸が安定して、バランスがよくなります。
 
背中は、自分で見ることができない場所なので
 
意識して使えるようにすることがポイントです。
 
 


2012年11月14日水曜日

足底を見てみましょう!!

普段から、自分の足の裏を

まざまざと見る方というのも

あまりいないと思いますが、

解剖図でみるとこのようになっています。↓



ご覧のように、意外に筋肉がしっかりあり、構造も複雑です。

ふくらはぎにつながる腱

かかとと指先をつなぐ筋肉でもって

つま先の曲げ伸ばしができるようになっています。

ということは、体の他の場所と同じように

筋肉の伸縮でもって動かしているわけなので、

ふくらはぎや足底の筋肉の伸縮力が高いほど

表現力豊かなつま先の動きやよく伸びた足の甲を

作り出すことになります。

足底の筋肉は、想像以上に力があり、

ジャンプの時に、体を浮かす力となるので

美しさだけではなく、軽やかな動きにも役立っています。

ということで、足の裏

よく鍛えましょう!!(*^_^*)

2012年11月9日金曜日

バレエで鍛える筋肉2

バレエで鍛えるメインの筋肉である

大腰筋について、今一度とりあげてみます。




白い矢印が指している筋肉が、究極のインナーマッスル-大腰筋です。↑

2まいの図をご覧になるとわかるように

腰椎から大腿骨の内側まで伸びた

上半身と下半身をつなぐ大きな筋肉です。

そして、この大腰筋をサポートするように

骨盤部、腸骨から腸腰筋が同じく大腿骨内側まで

伸びています。

これら2つの筋肉によって、上半身と下半身の動きを連動させ

上半身の力を下半身に伝え、力に変えるわけです。

バレエの場合、上体が垂直に立っていないと、

この大腰筋が、緩みすぎたり、伸びすぎていたりしてしまい

効率よく脚をあげる力として働きません。

ですから、頭頂に向かって垂直に立った上半身が

どのようなパを行うにもまず基本ということになります。


最後まで読んで下さり、ありがとうございました(_ _)

2012年11月6日火曜日

センター・軸について

バレエを踊るのに

一番大事なところは

体の中心軸であるセンター線を把握することです。























上の図をご覧ください。

赤い線が、センター位置になります。

頭頂から骨盤を通り、土踏まずにぬけています。

この図は、一般的な骨格図ですので、

背骨の湾曲がはっきりしていますが、

バレエを続けていると、この湾曲が小さくなり、

真っ直ぐ気味になるので、

鳥かご状の肋骨が、センター線より前に出て、

背骨がセンター線に近づきます。

この線を軸にして、腕や脚などのポジションを決め、

回転などのパをしていきますので、

まずは、自分のセンター線の把握と

意識の強化が大事になります。

線をご覧になればわかるように、

センター線は、

骨格や臓器を指しているわけではありませんので、

感覚として位置をつかむということになります。

最後まで、読んでいただきありがとうございました(_ _)








2012年11月3日土曜日

バレエで鍛える筋肉

バレエでは、
表層筋を鍛えて太くすることは
あまり好まれていません。

むしろ深層筋を使って、
骨格の位置をまっすぐに整えることが
基本となります。


上の図をご覧下さい。腰の部分の深層筋が見えています。
腰椎左右から大腿骨にむかって伸びている筋肉があります。

これが大腰筋です。
バレエでは、脚を上げる動きがたくさんありますが、
この筋肉を使って脚を動かします。

はじめは、脚の太ももにある大腿筋や脇腹にある腹筋で
脚を上げようとしてしまいますが、
これだと上体がぶれて姿勢が乱れやすいのです。


大腰筋の感じ方は、腰というより
腹部奥にある感じです。
なかなか感じにくいですが、
レッスンを重ねて徐々に感じ取っていただければと思います。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました(_ _)

2012年10月31日水曜日

アン・デオール En Dehor

バレエの脚のポジションは、第一、第二、第四、第五ポジションの4つ。

でも、その基本は、

アン・デオール。 

外股のポジションです。



上の骨格図をみてください。
通常の脚の向きは、このように前を向いていますが、
この脚の向きを股関節から開いて、
横向きにします。
そうしますと、正面から見えていた、膝のお皿と足の甲が
左右互いに外向きになり、正面からは、見えなくなります。


その状態で脚の4つのポジションをつくります。

バレエは、骨格と筋肉の知識なしでは上達しません。
まずは、この図をよく見ていただき、
自分の脚の骨ってこうなってるんだーっというkとを、
理解してください。

最後まで、読んでいただきありがとうございました(_ _)

2012年10月30日火曜日

バレエのしくみ

クラシックバレエと他のダンスとの一番の違いは

やはり、ポジション重視ということでしょう。


脚のポジションが4つ

腕のポジションが4つあり、

単純計算しても4×4で、16通りポーズがあることになりますが、

これに、腕を片方ずつにしたり、顔の向きをつけたり、
立っている向きを加えれば、
無限ではありませんが
かなりバリエーションが増えますね。

そうした、ポジションに
体のパーツ全てを
動きの中で、おさめていくことが
バレエをキレイに見せるコツで、

動きの流れを見せているのではない。

見ている側には、美しいものが動いていると
感じると思いますが

少なくとも動いている側は、
あくまで、動きながら
一つ一つのポジションに
あさめていくことを考えています。

バレエって、とても幾何学的な世界なんです。

ということで、どんなポジションがあるのかは、
次回にしましょう。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました(_ _)


2012年10月29日月曜日

バレエシューズ

はじめて、バレエを踊る際には、

バレエシューズが必要になります。


写真のように、布製のものから、つま先だけ革で覆ってあるタイプ、
革製と3タイプあります。
ゴムのつき方もクロスタイプとストレートタイプがあります。

靴底ですが、二つに分かれているものとそうではないものがあり、
私個人としては、底が分かれているスプリットタイプがオススメです。


★シューズの選び方★

最初は、サイズだけで買わずに必ずお店で履いてみてください。
そして、タイツのようにぴたっとフィットするものを選んでください。
普通の靴のように、つま先に余りがあってはいけません。
(踊っていると脱げます。)

お値段は、だいたい一足¥2000~¥3000ぐらいです。











 

2012年10月27日土曜日

バレエグッズ

バレエを踊る時には

動きやすい服装で構わないのですが

できれば、ムードを味わうためにも
レオタードがおすすめです。

なぜ、レオタードを着るのかといえば
体の線がはっきり見えるので
自分の体の使えていないところが
はっきりわかるからなのですが、

現実を直視することが
そもそも抵抗ある方も多いと思いますので、
(人目に晒す抵抗感もありますよね。)

ですので、シンプルなデザインではなく
おしゃれを楽しむつもりで
ちょっと飾り気のあるデザインを選ばれれば
よいでしょう。

まずは、形からです。
気楽にのぞみましょう(*^_^*)

2012年10月26日金曜日

レッスンの流れをつかもう。

はじめて、レッスンに参加した時に

まず戸惑うのは

レッスンの流れがよくわからないということです。


バレエのステップは、フランス語ですし、
どういう手順で進められているかが
わからないので、最初は緊張すると思います。

ですが、どのクラスに参加しても基本は同じなので
ざっと説明します。

1.バーレッスン
バーという横に渡された木の棒につかまって
体を徐々にあたためていきます。

小さな動きから
だんだん大きな動きになるように、
トレーニングの流れも決まっています。

2.センターレッスン
バーを離れて、実際にいろんなステップを組み合わせていきます。

こちらも、ゆっくりした静かな動きから
はやい動き→大きな動き
と進んでいきます。

3.レベランス
いわば、クールダウンのようなものです。。
レベランスは、お辞儀という意味です。

だいたい、トータル1時間から1時間半ぐらいでしょう。

では、最初の一歩踏み出してみてください。



2012年10月25日木曜日

最初は、リラックスしてのぞみましょう。

バレエに限らず、
大人から始めたことって
自分には経験がなかったり、馴染みのないことなんですね。

その馴染みのなさを
新鮮と感じ受け入れることができれば、
長続きしますが

慣れていないから、慣れていることよりは
不器用に振舞ってしまう自分に苛立ったり

周りの目を気にしたりすると
続けられなくなります。

よく、みんなの脚を引っ張ってしまうので・・・・・

という方がいらっしゃるのですが、
みなさんそれぞれが、
自分の時間とお金を投資して
それぞれの目的で参加しているわけなので、
そもそも
他人の評価なんて関係ないでしょう。

ということで、不器用でカッコ悪い自分を
楽しんでしまえば、少しずつ前に進んでいけるものです。

はじめてのクラスには
気楽に、気持ちに余裕を持って参加してください。

そうしているうちに、
楽しくなってきますから。

2012年10月24日水曜日

大人からのバレエレッスン

女性の方なら、子供の頃に一度は憧れたバレエの世界。

今では、多くの方が大人になってから
その夢を叶えていらっしゃる方が
たくさんいます。

また、これからバレエをはじめてみたい・・・
という方もいらっしゃるでしょう。

何事はじめはそうですが、
バレエをいざはじめるとなると
なんとなく敷居が高そう・・・

そうした方々にとって
バレエが
少しでも親しみやすく
取り組みやすくなるように
このブログを立ち上げました。

これを機会に
バレエの世界に親しんでいただき
”私の好きな事”のレパートリーに
バレエを加えていただけたらと思います。

よろしくお願いします_(._.)_